最近、飲酒運転に関する報道が後を絶たない。
基本的には酒を飲んで運転はすべきではない。
数年前に道路交通法が改正され、酒気帯び運転、酒酔い運転に対して厳しく罰するとともに、酒気帯びと判断される呼気中のアルコール濃度または血中のアルコール濃度が引き下げられた。
確認はしていないが、呼気中0.15mg/lという日本の基準は世界で最も厳しいものだろう。
世論は飲酒運転をより厳しく取り締まることに賛成している。
でも、俺は賛成しない。
むしろ反対だ。
理由は、警察官の点数稼ぎの手段にされることと、濃度測定の正確性が保たれているのか不透明なため。
日本の交通違反の取り締まりは海外から比べれば常軌を逸している。
それほどまでに厳しいものだ。
高速道路並みの高規格の道路でも60km/hまで。
原付は30km/hと自転車より遅い。
守っているやつは馬鹿としか言いようが無い。
高速道路では120~130km/hで流れているが実際は制限100km/h。
道路の法律は公安委員会の名を借りた警察がつくり、そこには民主主義は存在しない。
警察はきびしすぎる制限を利用して反則金を稼ぐ構造が完璧なまでに成り立っている。
飲酒運転の罰則強化も、警察の利害と世論が一致したに過ぎない。
呼気中の濃度も引き下げられたわけだが、当然、より低濃度のものを測定しようとすれば、より高い技術が必要となる。
濃度測定は北川式ガス検知管を用いるようだ。
しかし、これは一回しか測定できない使い捨て。
ということは、その一本が不良品なんてこともありえる話だ。
誤差だって無いわけがない。
使い捨てということは標準ガスを流して有効性を確かめてから検査することも出来ない。
呼気、つまりは気体を扱うということは、気圧や温度の影響をかなり受ける可能性だってある。
「もう一度測定しなおせ」と言ったってやってくれるわけも無い。
同時に異なるロットの数本で測定して最も低い値を取るなどすれば信頼性は向上するが、現状の測定方法は非常に問題だ。
エタノール管は実際に使ったことは無いが、酸素や二酸化炭素の検知管は中学生の時に実際に使ったことがある。
このガス検知管の扱いは非常に簡単なことは確かだ。
だが、簡単=正確ではないのだ。
化学分析の知識をどれほど有しているのかもわからない警察官が濃度測定を行うことにも疑問は残る。
さらに言えば、この測定はあくまで警察が行ったものであり、公正な立場の第三者が行ったものではない。
それをいとも簡単に証拠として認める裁判所も大問題と言える。
ここまで、取締りの問題点を書いてきたが、決して飲酒運転を正当化しているわけではないので、その点は誤解しないでいただきたい。
では最後に警察の愚かさをもう一つ書いて終わりにしよう。
だいたい呼気濃度0.15mg/lなんて言われたって、それがどれだけのものなのかわかる人はほとんどいない。
なぜ「ビール1本飲んだら○時間は運転するな」と呼びかけないのか?
どうしてもっとわかりやすく、覚えやすい言葉をつくれないのか?
全く愚かだ。
「体質によってアルコールの分解速度がちがうから」とか言うのかもしれないけど、パイロットだって、電車の運転手だって、トラックの運転手だって、多くの会社では「乗務前○時間は禁酒」って規則がある。
ま、それも警察の稼ぎのための作戦なのかもしれないけどね。
正義感に満ちて取締りをする警察官は良い仕事をしてくれていると思いたい。
でも、その裏には不正義があるのかもしれない。